Zbigniew Rychlicki(ズビグニェフ・リフリツキ)(1922-1989)
ポーランドを代表する画家のズビグニェフ・リフリツキはクラコフの絵画芸術研究所を卒業した後、ワルシャワ国立出版社Nasza Ksiegarnia(ナシャ・クシャンガルニア社)の美術担当編集者となり、ポーランドの絵本出版に貢献しました。
リフリツキは1982年に『Przygody i wedrowki Misia Uszatka』で国際アンデルセン賞画家部門大賞を受賞し、1985年には「ミーシャのぼうけん」としてほるぷ出版より邦訳版が出版されました。(日本では続編として「かえってきたミーシャ」も出版されました。)アンデルセン賞を受賞した際のスピーチがとても素晴らしいものだったので以下抜粋します。
「現代社会の様々なドラマに無防備に直面する子どもの問題は、私にとって最も重要なものだったし、これからもそうでしょう。私は幼い登場人物を形作ることにこそ絵の重要な役割があると考えてきました。美しい理想、つまり幸せな子ども時代を過ごす権利を実現するための作品をつくることに力を入れてきました。武力抗争、不寛容、社会の不正、人種差別が、今や社会の恐ろしい病癖の源となって社会に影響を及ぼし、子どもたちまでも巻きこんでいるからです。」
こちらはポーランドで1969年に発行された原書です。印刷の具合があまりよくないのですが、それがかえって素朴に感じ親しみを覚えます。子供の顔など血色の良くないグレー色になっているところもあるのですが、雪に閉ざされた暗い冬を思い起させるので雰囲気に合っているように感じます。34話の短編集なのです。見出しの書体は変化に富んでおり、ぜひその辺りもご覧いただきたいです。
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