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店長ブログ

テクノでええか?

もみあげのカット法を何と呼ぶ?だいたいの人は中高生くらいまで、散髪は近所の床屋さんで済ませていたのではないでしょうか。男子は特に。 隊長もご多分に漏れず、歩いて3分の理髪店へいつも通っていたのですが、そこでひとつ困ったことがあったそうです。それはもみあげの処理。 理髪店のおじさんはもみあげを切る段になると決まって訊くのです。 「テクノでええか?」 テクノは言わずと知れたテクノカット、もみあげを斜め一直線にそり落とすアレです。時は80年代、まさしくテクノカット全盛期。 「……はい」 隊長少年は毎回素直にそう答えていましたが、実は必ずしもテクノにしたかったわけではありません。曰く、他にどういう切り方があるのか、どう伝えればいいのかを知らなかったと。 結果的に流行に乗っていたけど、いまひとつ乗り切れなかった隊長少年。転機は高校時代に訪れます。好奇心で理髪店を変えてみたのです。そしてもみあげに差し掛かったとき、店主は鋏を止めて訊きました。 「もみあげはどうしますか?」 戸惑う隊長。テクノは既に時代おくれ。そこで、 「……どうするのが自然ですか?」と問い返してみました。すると返ってきた答えは、 「ボカシときますか?」 キタッ! 隊長は心の中で激しく膝を打ちました。「ボカシ」そうか、そう言えばよかったのかと。数年来のモヤモヤが霧消する大発見でした。 以降、理髪店ではずっと「ボカす感じで」が定番に。そして自分で刈るようになって20年、今も変わらずもみあげはボカシです。 近年巷でややリバイバルの兆しを見せるテクノカットを、ちょっと面はゆい気分で眺めている隊長の思い出話でした。