● 絵本とコーヒーのパビリオン ● 〒630-8243 奈良市今辻子町32-5  木〜日・祝日  12:00-19:00(18:30 L.O)  ≫行きかた

店長ブログ

道は導く。

野を越え、山越え、谷越えて。先日枚方へ行って来ました。ひらかた、です。関西以外の人もすんなり読めますか? 奈良と枚方は直線距離だと近いのですが、公共交通だとぐるっと山を迂回しなければならず心理的にはかなり遠いです。そのうえ道も限られるため常に混みます。 そこで隊長は今まで通ったことのない道を試してみることにしました。例によってナビもない(敢えて付けない)ので、前もって頭に地図を叩き込んでの旅です。 隊長は頭の中の地図を頼りに進みます。「ここかな?」「あ、これだ」「なるほど、はいはい」と一人つぶやきつつ、注意深く周囲を見ながら走っています。とにかく初めての道を何も見ないで行けるというだけで私は信じられません。 私は邪魔にならないよう、できるだけ静かにしています。でもときどき「ほら! めずらしい鳥、見た?」「わ、おっきな溜池!」とか、つい口に出してしまいます。 というのも、この道がなかなか風情があってよかったのです。 大阪というとつい都会をイメージしがちですが、案外自然も豊かです。特に奈良との府県境あたりはそう。ちょうど山里では柿がいっぱいに実っていたり、刈り取った稲わらが円錐形に立てられたりしていました。また古そうな地名にもたくさん出会いました。 不思議なのは、はじめての道なのにほとんど迷わずに行って帰ってこられたこと。実は隊長自身も驚いていました。 帰りなどは一度ならず隘路に入り込み、さすがにこれはルートを外れたかなとやきもきしたのです。そこは古い大きな農家の土塀が連なる集落でした。道もところどころクネクネと折れ曲がったのですが、ともかく道なりに進むうちに無事抜けられたのでした。 帰ってから改めて地図でも確認。やはり間違わずに通っていました。 どうやら街(枚方)と山間の農村を結ぶ古くからの道のようです。今では周辺に新興住宅も増え、新たに高速道路が交差するなど開発も著しいのですが、それらに蹂躙されつつも旧道はしっかりと残っていました。土地に刻まれた時間が長いぶん、なにか脈のようなものが息づいているのでしょうか。だから迷わなかったのかもしれません。 昔はどんな人や物がこの道を往来したのでしょうか。