● 絵本とコーヒーのパビリオン ● 〒630-8243 奈良市今辻子町32-5  木〜日・祝日  12:00-19:00(18:30 L.O)  ≫行きかた

店長ブログ

お帰り寅さん

観ました、最新作。お正月からこっち、寅さんづいてます。すっかりハマりました。 で、やっぱりいま公開中の「男はつらいよ お帰り 寅さん」を見過ごすわけにはいかないなと。シリーズ開始から50年にして第50作目。もうこの先さすがに映画館で寅さんを観る機会はないでしょう。「お帰り」だけど「さよなら」感もあって、映画館へ向かう道中もただ楽しみなだけではありません。 映画館自体、けっこう久しぶりで。まずほぼ無人化されたチケット売り場にびっくりしました。この数年でここにも省人化の波が押し寄せたのね。ATMのような機械が5、6台並び、順を待つ人もテープで仕切られた通路にくねくねと列を作っています。その様子はまさしく銀行。 しかしたいていの人がスムーズにチケットを買えず、何度もやり直したり係員を呼んだりしてわりと時間がかかります。私たちは事前にネット購入したので発券だけだったのですが、もし時間ギリギリに着いていたらちょっと焦ったかも。 いざ館内へ入ると、最初は十数人くらい。まあ寅さんだし、今どきそんなもんかなと思っていたら、宣伝の間に徐々に増えて、上映前には三分の一以上が埋まっていました。必ずしも年配の方ばかりでもないし。 で、始まったらもう……泣くわ、すするわ。べしゃべしゃのぐしゃぐしゃ。なんだろ、もう反射的に。バーンと始まるおなじみのオープニングからもうグッときて、寅さんの声でビー、回想シーンのたびにビー、方々から漏れる嗚咽にもらい泣きでビー…… メイクなんて、もうあったもんじゃないです。ダダ落ち。さすがに恥ずかしくて、ふと隣を見たら、隊長はハンカチで顔をガッと押さえてました。 いやー、いい映画だった。ありがとう寅さん。 観終えたあとはもう身体ごとふわふわして、何も考えられず、呆然としたままショッピングモールの中を彷徨うことしばし。すると突然「鍵落とした!」と正気に返って叫ぶ隊長。慌てて探し回り、映画館に戻って相談し、届出を書き、がっくり気落ちして一旦家路につき、見つかったと連絡をもらって再び映画館に行き。まあ寅さんばりにドタバタの一日でした。おかげで一生忘れません。